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モンゴル乗馬旅行記~モンゴルの馬と人に出会う旅~

2011年8月19日(金)~8月23日(火)4泊5日の日程で、モンゴル乗馬ツアーに参加してきました。昨年も同じ時期に会員Aさんと共に行ったのですが、今回は一人旅です。昨年同様、乗馬旅行を専門に扱う旅行会社にお世話になりました。私の参加したツアーは「ソゴートの森を目指す草原周遊乗馬の旅」。

関西空港を12時20分発の飛行機に乗り、モンゴルの首都ウランバートルに16時(現地時間)に到着しました。フライト時間は約5時間、時差は1時間あります。到着ロビーで、現地ガイド&ドライバーの方と合流し、スタート地点まで車で向かいました。ウランバートル市内は高層ビルが建ち並び、道も整備されている大都市でしたが、郊外になると途端に、景色は見渡す限りの大草原と、土埃が舞い上がる道となりました。この道をワゴン車で上下左右に激しく揺られながら、約2時間かけて目的地のキャンプ場に到着。

アルタンボラク村のキャンプ場は、管理人とその家族が住んでいる、川辺にあるキャンプ場で、旅行客用のゲルが5つ、シャワー棟とトイレ、井戸、納屋がありました。キャンプ場に到着してすぐに、大きな牧羊犬が出迎えてくれました。
モンゴルの日の入りは20時30頃で、日が沈むと辺りは真っ暗になりますが、夜空には、天の川が見える満天の星が広がります。夜は辺り一面真っ暗になるため、ゲルから出る時には懐中電灯を持ち歩きましたが、24時を過ぎると月が出て、月明かりで草原は照らされました。その光景はとても綺麗でした。狼から家畜を守るため、牧羊犬が夜中にキャンプ場の周りを警備して回ってくれていたおかげで安心して眠れました。夜中に聴こえてくる音といえば、風の音と遠くの方で聴こえてくる家畜の鳴き声だけ。静かとはいえないけれど、そんな音が心地よかったです。
モンゴルの夜明けと同時に、朝の乳しぼりでゲルに集められてくる羊と、牧羊犬の賑やかな鳴き声が聴こえてきました。

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キャンプ場の朝(am 6:30)

 

馬との対面は2日目からでした。このツアーでは、お世話になる遊牧民の方の所有馬を借りる形になります。あらかじめ乗馬技術に合った馬を用意してくれていました。私のパートナーの馬は栗毛で、たてがみを短くカットされたセン馬でした。遊牧民・ガイド・ドライバーの4人チームで旅をしました。キャンプ場を移動しながら目的地のソゴートの森を目指し、距離合計125kmのコースを馬で旅します。

 

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「オボー」=仏塔。高さは2~4m。丘の上には必ずあり、様々な色のオボーがある。青色は「道のオボー」。ここを通り過ぎる時には、小石やお金、馬で通り過ぎるなら馬のたてがみを2・3本引き抜いてオボーの上に置き、3回回りながら旅の安全を祈る。

 

一日の移動距離は40kmほどとなります。スーツケース等の大型荷物(水や昼食含む)は伴走車に積み込んで手ぶらで乗馬をしました。その日のルートにより出発時間を調整していましたが、大抵9時に出発し、草原で昼食を食べ、何回か休憩を挟みながら15~16時に次のキャンプ場に到着していました。

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僅かな日陰の中での昼食。

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昼食後のひととき。どこまでも続く草原と青い空。

 

日の入りまでは時間があるので、行く先々の景色を楽しんだり、牧羊犬(キャンプ場には必ず数頭いる)と遊んだり、ゲルの設置を手伝ったり、遊牧民の方や、旅行客と交流したりと自由に過ごしていました。4人揃って夕食を食べ、日の入り後は、現地の方々と語合ったり、星の観察等をして過ごしていました。寝る前に丹念にストレッチをしていたにも関わらず、毎日筋肉痛でとても辛かったです。

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牧羊犬。必ず1~2匹飼われており、一家を守っている。キャンプ場の牧羊犬は人懐こい。

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訪問客のために羊をさばいるところ。作業は全て石包丁で行い、血の一滴も無駄にせず料理に使う。モンゴルの慣習で、訪問客をもてなすために羊を料理して振る舞う。

 

モンゴルの有名なナーダム祭のこと、モンゴル相撲のこと、人気ある力士や芸能人のこと、都市の暮らし、田舎の暮らし、家畜、食べ物、仕事、流行りの歌や音楽…。モンゴルの方達は、乗馬中にモンゴルのことについて話をし、歌を歌って楽しませてくれました。モンゴルの民謡は、雰囲気が日本の歌謡曲にとてもよく似ていて親しみやすいものが多かったです。

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次の目的地まで水場がないため、馬を一休みさせているところ。

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休憩している馬の傍を横切る牛の群れ。モンゴルには羊以外に牛も意外と多い。

 
山脈を何度も越えて、ハーブの良い香りがする草原を走り抜け、川を馬で渡ったり、ナーダム競馬コースをレースするように駆け抜けたり、村の商店まで馬で買い物に出かけたりしていました。このツアーの目的地「ソゴートの森」は、エーデルワイスなどの色とりどりの花が咲き乱れ、鳥のさえずりが聴こえる白樺の美しい森で、大草原のイメージが強かったモンゴルだったので、この森は大変印象深いところでした。行ってみないとその国のことは分からないものですね。

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雨雲が向かってくるところ。雨にうたれながらも次の目的地へ進む。空 気が乾燥しているため、濡れてもすぐに乾く。

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乗馬キャラバン。2日間だけコースが被っていた別のツアーの日本の方達と共に行進。

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モンゴル乗馬ツアーの醍醐味!大草原を思いきり駆ける。

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3人で集合!4日間ありがとうございました!!

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モンゴルの草原に咲いていた花。一面が花畑になっているほどのところもある。

 

この旅で、モンゴルの元気な馬と、人情溢れる人達に出会えたこと。怪我もなく無事完走できたこと。満天の星空や、モンゴルの雄大な自然はどれも素晴らしく感動的だったこと。自然と共に生きるということ。必要最小限のものだけあればいい。一見不便なようでも、体験してみればそうでもない、モンゴルのエコライフ。とても沢山のことを学び、忘れがたい体験ができた乗馬旅行に、いつかまた会員の皆さんと共に行けたらいいなと思っています。

 

 

~モンゴルのあれこれ~
モンゴルで見て学んだことの紹介!
◆モンゴルの馬
モンゴル馬は、体高140㎝程度の体格の馬で、木曽馬にとてもよく似ています。毛色は黒鹿毛、白毛、河原毛、斑毛など様々あります。遊牧民にとって馬は家宝であり、所有頭数によって富を表すようです。100頭近く所有している人もいます。馬は放牧されており、ゲルの周りに群れをなして生活をしています。乗馬や調教時に捕えられ、仕事が終わったらまた群れに帰されるという野生に近い生活をおくっています。そんな生活をしている彼らなので、蹄鉄はしていません。久々に乗馬された馬は指示を聞かなくなっていたり、翌日に筋肉痛になってしまう馬もいるそうです。乗馬中には道草も食べさせず、水も余り与えません。水を沢山与えると汗をかくからだそうです。その状態で70kmもの距離を走行したりするので、モンゴルの馬はとてもパワフルですね。気性も野生的なので、後ろの馬が近付きすぎると蹴ったりもしますが、乗馬の最中は、急に暴れたりせず指示をしっかり聞きます。

馬つなぎ

馬繋ぎ。乗馬後はこれに馬を繋ぎ休憩させる。一時的に使用するもので、一日の仕事が終われば放牧される。

◆鞍
遊牧民はモンゴル鞍(木製)を使っています。モンゴル鞍は独特な形状をしており、立ち乗りをするととても楽だそうです。しかし、旅行客はおしりが痛くなるので、革製のロシア鞍を使います。頭絡、手綱、腹帯は紐製のものが多く、たまに手綱の結び目がほどけたりするので、遊牧民の方に結び直してもらいます。定期的に腹帯の締まりをチェックしてくれますが、調子よく走らせているといつのまにか腹帯が緩んでしまっていて、ずり落ちそうになったこともありました。私は一度これで危うく落馬しかけました(^^;)

モンゴルの馬

モンゴルの馬。長時間の乗馬には座布団が必須アイテム。日本から持参したものを鞍にくくりつける。

◆乗馬
ウエスタンスタイルの様に片手(左手)で手綱を持ち、進行方向へ手綱を動かし指示します。走らせる時は重心を前に移動し「チョーウッ!!」と力強く声をかけると走ります。右手には羊の皮で作った鞭を持ちます。モンゴルの馬は速足歩様にとてもスピードがあり、指示なしでもその歩様で走行し、あまり常歩をしません。そして駆ける時は襲歩で疾走します。速歩・襲歩とを繰り返した歩様なので、立ち乗りをしないと長時間の乗馬は大変きついです。遊牧民の方が馬のコンディションとコースの状態を見て「ここは歩いて、ここからは走ってもOK!」という風に指示をだしてくれるので、指示に従って乗馬します。

◆気候&気温
ツアーに行った8月後半は、モンゴルの短い夏の終わりで、日中は30度程度ですが、夜は一気に気温が下がり10度ほどになります。とても気温の差が激しく、日中は半袖、夜はジャンパーで調整しなければなりません。但し、モンゴルの海抜は1,000mあり、直射日光が強くあたるため、紫外線対策をしないと大変な目に合います。真冬は氷点下30度程まで下がるそうで、とても乗馬を楽しめる季節ではありません。モンゴル旅行は7月・8月がベストシーズンです。また、空気がとても乾燥しているため、ベトベトに濡らしたタオルをゲルの中に干しておいても、朝にはカラッカラに乾燥しています。草原で駆けていると、余りの乾燥ぶりに鼻が痛くなり、鼻血が出てしまったこともあるほど。

◆ゲル
このツアーで宿泊するゲルキャンプとは、遊牧民の住居「ゲル」を、旅行客用の宿泊施設にしたもので、遊牧民達が使っているゲルとは内装が少しだけ違います。中には木製のベッドとテーブル、椅子と薪ストーブがあります。簡易洗面台が備え付けになっていたり、中に照明があったりと、キャンプ場によってゲルの内装は様々でした。電気が通っているゲルの場合は、ゲルの屋根に設置したソーラーパネルで電気を作っています。とてもエコな生活です。

グルの中

ゲルの中。薪ストーブ、テーブル、ベッド。ベッドは3つ程入る。

グルの組み立て

ゲルの組み立て。家具を全て中に入れてから組み立てていく。大人4~5人で取り組めば30分程で完成。

こんなグルもある

こんなゲルもある(ソゴートの森にて)

◆食事
モンゴルの食事は肉と乳製品、小麦料理が中心で、肉まんや焼きうどん、パン、野菜スープ等を食べます。中華料理にとても似ています。シンプルな味付けの料理が多かったです。羊肉以外にも、牛肉、豚肉も食べるようで、実際にツアー中は羊肉を使用した料理を一度も食べませんでした。日本人は羊の肉に慣れていない人もいるので、旅行会社の配慮かもしれませんが・・・。驚いたのは「スーテイ・ツァイ」というモンゴル版ミルクティー。ゲルを訪問すると必ず振る舞われます。この国ではミルクティーには砂糖ではなく塩を入れます。しょっぱい羊ミルクティーで、スープの様です。食事はどれも美味しかったのですが、一番気に入ったのは「ホーショール」という揚げ餃子。肉まんを半月形に押し固めて揚げたもので、ケチャップのようなソースをかけて食べます。これがとても美味しかったです。ツアー中の食事スタイルは、朝・夕食はキャンプ場で食事、昼食はキャンプ場の料理人の方が作ってくれたお弁当を草原で食べる、というものでした。草原で食べるモンゴルのお弁当もとても美味しかったです。

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ホーショール。一番のお気に入り料理。

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草原で食べたお弁当。牛肉&野菜の炒め物とライス。ウスターソースの様な味付けで美味。

◆トイレ
旅行客が泊まるキャンプ場には整備された水洗トイレがあります。消臭スプレーまであるキャンプ場もあります。しかし、遊牧民のゲルにはトイレはありません。草原での乗馬中も、もちろんトイレはありません。ティッシュペーパーは必須です。慣れないと大変ですね・・・。

◆シャワー
シャワーは、管理人に声をかけてボイラーでお湯を沸かしてもらって入ります。でも、なぜか途中から水になったりします。

・・・他にも紹介したいことがまだまだありますが、それはいつかまた・・・。乗馬ツアーに参加する際の参考にしてください!


4件のコメント

  1. 井口小夏 より:

    初めてのコメント失礼します。
    ブログを拝見させていただきました。
    とても、面白くて情報がきめ細やかで読んでいて、ワクワクしました。
    今年の夏、1人で乗馬旅をしたいと考えています!!
    もしよろしかったら、利用した旅行会社や料金等教えていただけないでしょうか?
    お返事お待ちしております。

    • まみん より:

      昨年、自分もモンゴルの乗馬行ってきました。話と自分が行ったコースが同じなので、たぶん、神戸のホリデイさんと思います。
      ホームページで、検索してみては・・・ホリデイという会社名です。

  2. のり より:

    井口様
    コメントを頂きましてありがとうございます。返信が遅れて申し訳ありません。私が参加した旅行会社をご紹介します。

    ホリデイ株式会社
    (http://www.jyobatour.com/)

    コースが沢山設定されています。コースにより、日数や値段が違いますので、詳細はこちらのHPをご参照ください。

    夏の乗馬旅行楽しんでくださいね!

  3. kabo より:

    こんにちわ はじめまして
    今年のお盆に 同様のコースに行く予定です~
    これは持って行ってほうがいいよ~!とか これは持って行っても使わなかったものがあれば教えていただけると助かります。
    また、ガイドさんや遊牧民の方には何かお土産って持っていかれていたのでしょうか?お時間ある際に教えていただけたら助かります。

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